先日、伏見ミリオン座で観てきました。
個人的に、映画館へ行って映画を観るのはとても久しぶりでした。
伏見ミリオン座自体は、去年の名古屋グランパスのパブリック・ビューイングで行った以来でした。
ただ、この作品はですね、映画館のリハビリとしては刺激が強すぎました。
いやあもう狂っていました。人の狂うさま、そのものでした。
予告編
公式ホームページ
感想
※極力ネタバレの無いようにしています。予告編とホームページで事前にわかる程度に留めたつもりです。しかし、万人にとってネタバレがゼロとは言い切れないため、ゼロで観たい方は以下は読まない事をおすすめします。
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そもそも「ケリー・ギャング」を観たのは、主演のジョージ・マッケイを追っかけての事でした。
興味の流れとしては…
「007」→サム・メンデス監督→「1917」→主演ジョージ・マッケイ→「ケリー・ギャング」
…という感じです。
「ケリー・ギャング」は、19世紀終わりのイギリス植民地時代のオーストラリアが舞台で、そのイギリス人支配層を狙って強奪を繰り返した盗賊のリーダーであるケリー・ギャングの人生を描いた映画です。
ケリー・ギャングやその仲間らはアイルランド系移民で、イギリス人支配層から相当に虐げられた身分でした。
映画ではその虐げられるさまと、それに抗うさま、抗う過程で狂っていくさま、そして終焉までが余すところなく描写されています。
そういう内容ゆえに刺激の強い作品となっており、映倫さんこれはPG12指定じゃないでしょと言いたいぐらいでした。虐げられた歴史を描くのですから、内容的に凄惨であるし性的欲望の醜さ等、きついシーンが多分にあります。ただし、それは避けられないものでしょう。
一方で、別の意味での刺激もありました。
映像表現としての刺激があり、光の明暗の表現が場面場面で駆使されていました。それがまた印象に残るものでした。
ゆえに、上記の「きついシーン」が「印象的なシーン」になり、支配層に対して反抗するまでがシーンとして積み上がり、ケリー・ギャングの人生に没入できるのです。
そして何より、ケリー・ギャングを演じるジョージ・マッケイがやばい。おそらく彼の力量がすごいから、彼が狂い切っていたから、印象に残るのでしょう。
この映画にお土産があるとすれば、光の表現と狂ったジョージ・マッケイでしょうかね。
もちろん他にも色々とあるかもしれません。
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以上、感想ポエムです。
正直に申し上げると、観てから数日ですし、複雑な映画でしたから、感想を整理しきれていません。
時間を置いて再度観るのが良さげなパターンですね。
ジョージ・マッケイは良い俳優だと思います。今後も追っていきたいです。
映画「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」は、名古屋・伏見ミリオン座にて6月18日から上映中、終了日は不明です。
その他にも全国の映画館にて上映中!
(おわり)