四方山話

旅行記を中心に書いています。

【映画】トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング

 

 先日、伏見ミリオン座で観てきました。

 

 個人的に、映画館へ行って映画を観るのはとても久しぶりでした。

 伏見ミリオン座自体は、去年の名古屋グランパスのパブリック・ビューイングで行った以来でした。

 

 ただ、この作品はですね、映画館のリハビリとしては刺激が強すぎました。

 いやあもう狂っていました。人の狂うさま、そのものでした。

 

 

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予告編

youtu.be

 

公式ホームページ

kellygangjp.com

 

感想

  ※極力ネタバレの無いようにしています。予告編とホームページで事前にわかる程度に留めたつもりです。しかし、万人にとってネタバレがゼロとは言い切れないため、ゼロで観たい方は以下は読まない事をおすすめします。

 

*****

 

 そもそも「ケリー・ギャング」を観たのは、主演のジョージ・マッケイを追っかけての事でした。

 

 興味の流れとしては…

 「007」→サム・メンデス監督→「1917」→主演ジョージ・マッケイ→「ケリー・ギャング」

 …という感じです。

 

 「ケリー・ギャング」は、19世紀終わりのイギリス植民地時代のオーストラリアが舞台で、そのイギリス人支配層を狙って強奪を繰り返した盗賊のリーダーであるケリー・ギャングの人生を描いた映画です。

 

 ケリー・ギャングやその仲間らはアイルランド系移民で、イギリス人支配層から相当に虐げられた身分でした。

 映画ではその虐げられるさまと、それに抗うさま、抗う過程で狂っていくさま、そして終焉までが余すところなく描写されています。

 

 そういう内容ゆえに刺激の強い作品となっており、映倫さんこれはPG12指定じゃないでしょと言いたいぐらいでした。虐げられた歴史を描くのですから、内容的に凄惨であるし性的欲望の醜さ等、きついシーンが多分にあります。ただし、それは避けられないものでしょう。

 

 一方で、別の意味での刺激もありました。

 映像表現としての刺激があり、光の明暗の表現が場面場面で駆使されていました。それがまた印象に残るものでした。

 ゆえに、上記の「きついシーン」が「印象的なシーン」になり、支配層に対して反抗するまでがシーンとして積み上がり、ケリー・ギャングの人生に没入できるのです。

 

 そして何より、ケリー・ギャングを演じるジョージ・マッケイがやばい。おそらく彼の力量がすごいから、彼が狂い切っていたから、印象に残るのでしょう。

 

 この映画にお土産があるとすれば、光の表現と狂ったジョージ・マッケイでしょうかね。

 もちろん他にも色々とあるかもしれません。

 

*****

 

 以上、感想ポエムです。

 正直に申し上げると、観てから数日ですし、複雑な映画でしたから、感想を整理しきれていません。

 時間を置いて再度観るのが良さげなパターンですね。

 

 ジョージ・マッケイは良い俳優だと思います。今後も追っていきたいです。

 

 映画「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」は、名古屋・伏見ミリオン座にて6月18日から上映中、終了日は不明です。

 その他にも全国の映画館にて上映中!

 

 

(おわり)